2017年9月26日火曜日

駐車精算時に急発進して死亡したご老体の話

ご老体の事故死は、減ることなくそのニュースは増え続けている様に見えます。そんな中、或るニュースがとても気になりました。『駐車精算時に急発進、ドアから転落し84歳死亡』というタイトルです。
 運転していた男性は84歳、病院に通う77歳の奥さんの病院に付き合い、帰り掛けでの出来事でした。ニュースによると、精算機から離れて止まって、手が届かない。奥さんが降りて清算してあげようとしていた。その状態で起きた事故でした。しかし、次の記述の部分に相当な違和感を覚えたのです。
記事とは関係ありません
 読売新聞社の記事からの引用です。「何らかの弾みでアクセルを踏んだとみられ、車はその直後に急発進。」 この記者は、状況を理解できないのでしょうか。その前の部分に「男性はシートベルトを外して運転席側のドアを開け、大きく車外へ身を乗り出して、精算機に手を伸ばした。」と書いています。
 ブレーキの右側にアクセルがあります。ブレーキを踏んだまま手を右側に伸ばしたが届かない。ドアを開けてさらに伸ばそうとした。するとブレーキを抑えた足が自然とブレーキから離れる。右側に大きく反った体に対し、足は自然とアクセルの上に移動します。その状態でブレーキが外れて車は動き出す。慌ててブレーキを踏もうとすると、当然の様にアクセルを踏んでしまう
 私が個人で書いているブログに、事故には至らなかったが、停車中にアクセルを踏み続けた老人運転手の事を紹介しています。今年の7月25日の記事です。この様に、正常な人間だと誤まらないな事をしてしまうのが老化の影響です。
 ニュース記事では、起きたことをもっと意味ある記述とし、対象の方の考えを改めるチャンスを与えて欲しい。そうで無ければ、新聞社の役割は半減してしまいます。「そうだから、こういう事故は無くならない」とまでは言いませんが。

2017年9月22日金曜日

それでもhtmlメールを使いますか

 詐欺メールがいろいろな被害を出していることは度々ニュースでも取り上げられます。私は、その手のメールを受けても良いメールアドレスを使っているのですが。そのアドレスに、LINEを名乗った詐欺メールが届いています。昨年の末頃から始まったのですが、7月から『[LINE]二段階パスワードの設置』ともっともらしいタイトルが付き始めました。このタイトルで5本、初めから9本目のメールでは、またタイトルが変わりました。9/13に届いたメールのタイトルは『LINEアカウント設定』です。
 Yahooのフリーメールを使用してその手のメールを受信しています。メール本文には、如何にもLINEのurlに見える内容が表示されています。実際のリンク先は、違っています。これがhtmlメールを使って詐欺サイトに誘導する方法です。

 もっともらしいメールに見えますが、実際はこうです。リンクの場所にカーソルを持っていくと別のurlが見えます。左下のマーキングです。

 少し小さいので、実際のリンクされるurlを拡大して見ます。開くと危険なのでurlの一部は伏字にしてあります。最後の「cn」は、中国のサイトという意味です。

 情報漏えいに繋がった事件の多くは、怪しいメールを開いてしまいウィルスに感染したのが原因となっています。発信者、メールタイトル、メール本文のどれか、またはすべてがもっともらしいと引っかかってしまうのですが。何度も発生しているのに、不注意の一言で片付けられています。しかし、一度もhtmlを使ったからという本当の原因を説明したニュースは聞いたことがありません。何故、これほどにも無視するのでしょうか?
 一番注意が必要なのは、htmlメールは開いただけでウィルスに感染する可能性があるのです。htmlメールには、画像などをメール本文と一緒に表示する機能があります。画像データとして表示しようとするデータにウィルスを仕込むことは簡単なのです。
 セキュリティが強いメールソフトのThunderbirdでは、htmlメールの受信を許可しても、画像データなどを表示するかどうかを確認してきます。それ程に、htmlメールを使うことは、危険な行為なのです。
 既に10年近く前に銀行にセキュリティ上の問題点を指摘した事が有ります。「新生銀行の姿勢についてご意見いたします!」というタイトルです。上記の様に、htmlメールを使う習慣を付けると、簡単にウィルスに感染する可能性が出てきます。しかし、当時から、新生銀行はhtmlでしか見れないメールを配信していました。指摘したにもかかわらず完全に無視したのです。
 今ではどこでも使っていますが。問題は、テキストメールをサポートするかどうかなのです。新生銀行は、拒絶しました。その他、日経新聞のグループ企業など沢山あります。新生銀行だけではないのです。
 交通事故が減らない理由振り込み詐欺が減らない理由。これらは、殆どが原因を間違ったところに求めて正しい手が打てていないことが一番の原因なのですが。だから、何時まで経っても根本解決ができないのです。

2017年9月16日土曜日

自動運転自動車の販売競争はいい加減にして欲しい

自動運転、自動操縦に関して、相次いでニュースが流れました。どちらも、自動運転など自動の機能が原因の事故に関するニュースです。一つは、『自動操縦の誤解除で墜落…陸自調査結果』、もう一つは、『ハンドル握ったのは25秒だけ…自動運転事故』というタイトルです。
 最初のニュースは、今年の5月に自衛隊のヘリコプターが墜落した事故。自動操縦装置を解除した時の操縦ミスが原因とする調査結果の報告を記事にしたニュースです。訓練を受けた自衛隊の操縦士自動機能を誤って操作し、墜落に繋がったと断定されました。
 後者は、昨年アメリカで起きた自動運転で起きた初めての死亡事故の原因報告です。米国家運輸安全委員会NTSB)の報告内容だそうです。記事では、事故が起きるまで走っていた37分間の間、運転手がハンドルを握っていた時間が足った25秒だったと報告しています。さらに、事故が起きるまで、ハンドルを持つ様に警告が鳴り続けていたということです。
 前者が訓練を受けた自衛官の操作ミスが原因。後者がメーカの責任も認めつつ、一般の運転手の禁止操作をしたという操作のミスが原因だとした点に注目してください。訓練を受けても起きるのに、普通の人の責任をどう考えるかです。
 NTSBは、警告でだけ運転が続けられる車の作りを改善する必要が有ったとメーカの責任を認めつつ、運転手の過失も原因だと断定したのです。でも、おかしなことに気付きませんか。
 警告だけで運転できる機能の一つに、シートベルトがあります。シートベルトを掛けないまま運転していて、事故になり、死亡した。それはメーカの責任だ、という話は聞いたことは有りません。実際に多数起きているにも掛らわず。
 一番の責任は、運転手の過失ではありません。運転手が過信した、その自動運転の機能。その危険性を正しく、運転者に伝えてきれていないメーカの責任。それから、そういう状態を放置したまま、そういう危険な自動運転の自動車の販売を認めた行政。それに尽きます。
 前から問題としています。自動運転の車に家族が轢かれた。その運転手に被害を補償する能力が無い。その時に誰が保障してくれるのですか。そういう危険な武器を製造したメーカ販売を許可した行政責任を取るべきです。そういう制度を作らないで販売を許すこの世の中は、既に終わっている。ミサイルより恐ろしい

2017年9月15日金曜日

缶コーヒーがペットボトルに変わる問題点

サントリー缶コーヒーの容器をペットボトルにするといってニュースになっています。『コーヒー「脱・缶」の波、ペットボトルに注目』というタイトルでした。ヒットするから販売する、そういう口調の記事でした。
 ペットボトルのリサイクル率は、どの程度かご存知でしょうか。現在、殆どの企業は、ゼロエミッション、つまりリサイクル率100%をほぼ実現しています。
 環境活動の中で、ペットボトルは分かりやすいので、初期の頃からリサイクル活動が推し進められてきました。未だ、根強い活動が続けられています。しかし、その実態が報じられることはあまりありません。
 ペットボトルは、ペットボトルリサイクル推進協議会という組織で、初期からリサイクルが進められています。そのサイトでペットボトルのリサイクル率が発表されています。一昨年のリサイクル率は、86.9%と発表されています。
 目標値を85%として、毎年クリア出来たり出来なかったり、そういう状況だそうです。つまり、一般の企業が実現しているリサイクル率ほぼ100%が、ペットボトルでは未だオオバに遅れているのです。
 ネットアンケートでは、起業の評価に環境対策をやっているかどうかという問が沢山あります。環境活動に熱心ならば、その企業を評価し、その企業の製品を買おう。環境に熱心でなければ、買わない様にしようという意識の調査でする
 そういう中、あなたはペットボトルを買いますか?サントリーの決断をどう評価しますか。よく考えてみましょう。

2017年9月12日火曜日

プレミアムフライデーの問題に今頃気づいたの?

プレミアムフライデーに関して、『プレ金「月初にという声強い」…経団連会長』というニュース記事が出ました。プレミアムフライデーが月末だから、一般の企業では、なかなか実施し辛い。やっと、経団連の榊原定征会長が気付いたと記者会見した記事です。
 このブログでは、昨年の12月に同じことを指摘しています。1年近くもやって初めて気付いたというのです。それで経団連の会長
 最近は、日本の労働生産性が低いということが問題視されてきています。一報で、過労死が問題視され、働き方改革の方が先行して実施されています。その中の一つの施策がプレ金というのですが。元々は、労働生産性の向上働き方改革は、同じ方向に向かうべき施策の筈。しかし、生産性向上の話は、まだまだ進んでいない。
 ビジネスの世界では、「リーダが賢くなければプロジェクトは成功しない」と言われています。今の日本の政治、今の日本経済界、今の日本の企業に足りないものです。だから、○○ノミクスなどという、掛け声のみの施策が出てくるのです。目的は分かります。目標も何となく分かります。しかし、施策がなんだか全く分からない。プレ金は、その代表格です。

安倍晋三氏が亡くなった本当の理由

 選挙応援で奈良市で演説中の 安倍晋三 氏が暴漢の銃撃に倒れて亡くなりました。 ご冥福をお祈り致します 。私自身は、安倍氏を応援してはいませんが、立派な政治家であったと思います。 (NHKの報道です)  今回の事件で、 救助の方法と報道 に相当な違和感を覚えました。犯人がどうのこ...